タンザニア選手の生活(1日の過ごし方)

 

せっかくお肌が白くなりつつあったのに

また黒くなってしまったタンザニア生活🇹🇿

最近はタンザニア人にまで「お前黒くなったなぁ!!」なんて言われちゃう。つら、、、

 

Habari za siku??

 

引き続き、タンザニアでの女子サッカーに関わる事を書きたいと思います!今回は、今まで紹介してきたAliance Queensの選手達の1日の過ごし方について!!

サッカー選手に限らず、タンザニアでは人々がどのような生活を送っているのか知っていただければ嬉しいです!!

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朝日とともに起床

前にも書いたように、彼女たちは全員学校の寮で生活しています。1つの屋根の下に30人ほどが寝られる数の2段ベッドがあり、共同生活しています。もちろん個室ではありません笑

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雨季は洗濯物だらけで、部屋がカオス、、

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私もここで寝泊りしていましたが、やはりダニさんが多いんですよね、、、笑

マットレスも真ん中が弱って凹んでるし、縦の長さが短い、、、笑

しかも、私のマットレスをなかなか用意してくれず、結局最後まで選手とふたりで1つのベッドで寝ていました。自分のベッドに誰かが一緒になるということに対して全く抵抗がない様子で、おいでおいでって言ってくれます。前にもここで泊まったことがありますが、その時も普通に一緒に寝てくれました。

 

さて、起床時間ですが、基本的に6時〜7時の間に一旦起きて、水浴びをしたり、掃除をしたりしています。朝起きるのはみんな早い!!

でも学校がない日だと、そのあとにまたベッドに戻って寝てる子も多くいます。9時くらいまでの間に水浴び、洗濯、掃除、な身支度などを済ませます。

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掃除は当番制になっていて、当番の人が部屋の床、外の掃き掃除をします。

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365日おんなじ朝食

朝食はそれぞれ食堂に行って食べます。

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メニューは決まって、チャイ(紅茶)、ウジ、食パンです。

コップを2つ持って、ひとつはウジ、もうひとつにはチャイ(紅茶)をいれます。面白いのがいれると言っても、写真に見える大きなバケツの中に大量にチャイ(紅茶)が入っていて、各々すくいとる形で入れていきます。ポットとかじゃないんです。笑

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食パンは不味くはありませんが、パサパサ。タンザニア人はチャイにつけて食べたり、ブルーバンド(マーガリンのようなもの)をつけて食べています。

 

ほぼ2パターンの昼食

昼食はだいたい13:00〜14:00の間。小学校の生徒と被ることが多く、食堂は子供達でいっぱいです。しかし、私立校ということもあり、ちゃんと並んで待ってます。(日本では当たり前ですが、タンザニアでは中学生でもできません)

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昼食はだいたい2パターン。ガリかワリ(米)。それと基本はマハラゲ(豆)になります。(不味くはないが美味しくない、、、)

タンザニア人にとってウガリソウルフード的なものだと言ってはいますが、やはりワリ(米)の方が好きらしいです。笑

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↑ワリ(米)マハラゲ(豆)

 

試合の日には特別にニャマ(肉)かサマキ(魚)のスープを作ってくれます。豪華だーーってなる。

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練習

日によって時間が異なりますが、私がタンザニアに来て1週間くらいは練習は10時からか、14時からのどちらかでした。しかも寮のすぐそばにあるグラウンドが雨季のために草がボーボーで使えず、バスで移動した先での練習でした。

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練習についてはまた次の記事に詳しくまとめて書かせて頂きます!

 

ガリ率高め。

でもみんなでたのしい夕食

夕食はだいたい 18:00〜19:00の間。夕食もウガリかワリ(米)の2パターン。昼よりも比較的にウガリ率が高いです。選手達は「今日はウガリマハラゲ(豆)」となると、近くでダガー(小魚を揚げたもの)を買って食堂に持ち込んでウガリと食べるか、食堂で食べずにキャッサバなどで済ませます。(タンザニア人もウガリマハラゲは嫌います。)

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ちなみに、食堂と言っても机や椅子がないので、こうやってみんなで地べたに座って食べてます。そして基本ご飯でもウガリでもみんな手で食べます。ワリ(米)のときは持参したスプーンで食べますが、ウガリの時は私も手で食べます。笑

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みんなで食べるから楽しく食べてたけど、ひとりだとこの食事を毎日取るのはなかなかキビシイ、、、、

 

恥ずかしさ知らずの

入浴タイム

タンザニアの多くの家にはシャワーがありません。バケツに水を溜めて、水汲みで水を汲みながら浴びます。ここAliance の寮でもそうやって浴びています。

家やゲストハウスでお湯のシャワーが浴びれるのは極稀で、かなり裕福と言えます。とても幸せなことです。

タンザニアで生活していてたまに浴びるお湯のシャワーはほんっっとに最高です。

日本に帰った時に湯船に浸かるとほんとに感動するレベル、、、。日本最高。

 

日本と異なる点、それはシャワーかシャワーじゃないかという点だけではなく、何も仕切りもない通路のようなところで平気で裸になれるところです。スッポンポンで水浴びしてます!

 

更に異なる点は、1日に何度も水浴びをするという点です。朝起きてすぐ、夜寝る前はほぼ必ず水浴びをしています。プラス試合があれば試合前もマスト。練習の日は練習後にすぐに浴びています。めちゃ水浴び好きです。たぶん、キレイ好きです。

 

意外と遅めの就寝

朝早いから夜も早いのかな?と思いきや、夜寝るのもなかなか遅いです。ベッドに入り出すのは21時ごろですが、本当に寝ているのはだいたい平均して22 〜23時です。みんなベッドは入ってからも誰かと電話をしたり、チャットをしています。みんなガラケータイプだから、あちらこちらから「ポチポチポチッ、カチカチカチッ」と音がなり続ける。そして基本22時を過ぎてもずっと誰かしらの音楽が流れ続けています。ラジオを聴いている人もいます。20人以上が共同です。とにかく、うるさい(笑) 

「これは絶対寝れん、、」と思ってましたが、すぐに慣れて全然寝れました。

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まとめ

隊員時代は自分の家があったので毎日タンザニア人と24時間過ごすことは滅多にありませんでした。ここAliance fcでの生活はそれができて、現地の生活を感じられたし、すごく貴重な体験でした。

「マジか!」って思うこともたくさんあるけど、それでもみんなが当たり前のように過ごしているから、私もいつのまにかそれが当たり前になっていました。

何より、選手達と24時間一緒に過ごした時間がほんとに楽しくて、よく笑ってたなって思います。

 

 

いかがでしたでしょうか??

ぜひ、感想をお聞かせください!!

 

では、また!!

 

今回も読んで頂きありがとうございました!!

 

 

 

Aliance Queens FCの選手達の環境

 

Habari za leo??

 

引き続き、タンザニア女子サッカーについて書きます。今回は私が所属しているAliance Queens FCについて紹介します!!

決していい環境とは言えない中、彼女たちはサッカーに取り組んでいます。全然想像もつかないと思うので、私の知る範囲でまとめてみようと思います。

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チームの母体は"私立学校"

Aliance Football Club とは、"Aliance Schools"に属するスポーツアカデミー(陸上とサッカー)から派生したチームです。

この学園はpreーprimary、primary、day secondary、secondary、high schoolから成っており、いわゆる小中高一貫校です。

Aliance Schoolsのオーナーが、サッカーチームを立ち上げ、選手を集めスタートさせたチームになります。

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3つのカテゴリー

Aliance Football Club にはSeniors(トップチーム)、Boys(U-20)、Girls(女子チーム)の3つのカテゴリーがあります。その女子チームがAliance Queensになります。

 

トップチームは、5年ほど前にスタートし、地域リーグからスタートし、昨シーズンにやっとトップリーグに参戦したそうです。(最終順位は10位/20チーム) 。

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男子U-20のチームは国内で10チーム前後のみだということでリーグ戦ではなく、ダルエスサラームで数日間泊まり込みで大会が行われるそうです。

↓U-20の男子チーム

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女子チームはタンザニアトップリーグに参戦しており、10月〜5月にかけてリーグ戦、また6〜8月は学生年代の全国大会および、東アフリカ大会を戦います。

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男子U-20と女子チームの選手の多くは、このAliance Schoolsが経営する学校へ通い、寮生活をしています。それぞれ、進級試験に合格し、Form4 (中学4年生)を卒業するまでが契約期間として基本的にこのAlianceFCにいることが原則として決められているそうです。

 

 

 

女子トップリーグ選手なのに

ほとんどが学生!!

Aliance Queens(女子チーム)の選手は、外国人選手(ケニア人)以外、つまりタンザニア国籍の選手は全員secondary schoolもしくはhigh schoolに通う学生です。

※Seconday school(Form1〜4)→13〜17歳、

  High school(Form5〜6)→18 〜19歳

 

今は全員がSeconday もしくは High school の生徒となっていますが、アカデミー生としてここへ来た時に各自の成績等によってスタートする学年を決められます。もともと公立校で小学7年生を終了していたが、もう1度小学4年生からやり直し、21歳にしてやっとForm2(中学2年)を終えた、という選手もいます。(通常Form2は15歳)

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よく言えば、しっかりと教育を受けられる環境にある。ですが、学力が追いつかない子は進級試験に合格出来ず、ずっと学生のまま、このチームから出ることができません。サッカー選手として十分な能力が備わったとしても、無給であるこのチームのために尽くすしかありません。縛られているのです。(これはあくまでもAliance fcの例)

 

チーム経営に問題多し。

前回少し紹介したSimbaやYangaなど、ビッククラブの男子トップチームでは、選手の給料は月2,000,000Tsh〜4,000,000Tsh(約10〜20万円)貰えるそうですが、うちAliance fcは男子でも貰えても200,000Tsh(約1万円)、中にはほとんど貰えてない選手もいるようです。

 

1ヶ月200,000Tshあれば生きていけなくもないですが、家族を養うことはできないと思います。

 

スポンサーを集める力や、またマネジメント力の無さなど、Aliance の経営人達に問題が多々あるようです。契約通りに対応しなかったり、口約束で期待させておいて破ったり、大会は参加した選手に支払うべきお金を横領しえいたり、、、横領問題はここに限らずタンザニアではほんとにどこにでも当たり前のようにあります。。。

関係者や選手から話を聞いていると経営陣には選手に対するリスペクトが欠けているように感じました。

 

 

まとめ

私が所属していたチーム「Aliance Queens FC」についてまとめてみました。選手達はかわいくて大好きなのですが、マネジメント部を好きになることは最後まで出来そうにありませんでした。。。

彼女らがより良い環境でサッカーができるよう、どうにかしたいものです。彼女らが夢を持って過ごせるように、「日本でプレーしたい」という目標が現実になるように、サポートできる力をつけたいなと思います。

 

それでは、また!!!

 

読んで頂きありがとうございました!!

 

タンザニア女子サッカー事情

 

タンザニアは今日も暑いぞ〜。

 

更新しようと思いつつも、なかなか書ききれず間が開いてしまいましたが、久々に書かせて頂きます。タンザニア女子サッカーについてです。

 

昨年末に、タンザニアでの協力隊生活を終え、日本に帰国していましたが、サッカー選手としてタンザニアに戻ってきています。

それぞれ国によって選手の環境、生活水準、待遇等は異なると思いますが、私が実際に体験して知ったタンザニア女子サッカーの一部を紹介しようと思います!

 

 

サッカーは風景のひとつ

タンザニアで暮らしていると、毎日どこかしらでサッカーをしている人を見かけます。必ず毎日です。

近所のグラウンドに来る人たち、放課後の生徒たち、手作りボールで遊ぶ子供達、みんなサッカーをしています。

ローカルバーの前には欧州リーグのサッカーゲームの放送時間が書かれたボードが出されていますし、ビッグマッチの日の話題はサッカーで持ちきり。

学校同士の対外試合でもサッカーは必ずあって1番盛り上がるスポーツはやっぱりサッカーなのです。スワヒリ語でサッカーはMpira wa miguu (直訳:脚のボール) といいますが、会話の中で「Tucheza (プレーしよう) Mpira (ボール)!!」 というと「サッカーしよう!!」という意味になります。つまり大半のタンザニア人にとって球技といえばサッカー、スポーツといえば「サッカー」といった感じなのだと思います。

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だからこそなのか、中学校にも女子サッカー部がある学校がほとんどです。決して高いレベルではありませんが、それでも試合の日には女子サッカーもかなり盛り上がります!!

女子サッカー

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タンザニア女子プレミアリーグ

タンザニア女子サッカートップリーグ(日本で言うなでしこリーグ)は、4年前にスタートしたらしく、まだまだ新しいリーグだそうです。

現在、全国各地から12のチームがこのリーグに参戦しており、ホームアンドアウェー方式で1シーズンで22試合を行います。シーズンは10月スタート、5月終わりです。

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Simba & Yanga

タンザニアプレミアリーグ(男子)の2大人気チーム(スペインのバルサとレアル的な存在)「Simba」と「Yanga」にも女子サッカーチームがあります。両チームともかなりサポーターが多いので、他のチームに比べてお金持ちのチームです。選手へのお給料もサッカーをするだけで月300,000Tsh〜600,000Tsh(1.5万〜3万円)ほど貰えるようです。そのためタンザニア代表選手が毎試合5〜6人出ているほど、国内のレベルの高い選手が集まっています。

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Aliance Queens FC

そんな中、私は縁がありAliance Queens FCというムワンザ州にあるチームに2019-2020シーズンにおいて選手として加入することになりました。

チームはタンザニア女子プレミアリーグ発足後2年目からリーグ戦に参加し、今年で3シーズン目とりなります。

このチームは他と違ったチーム構成、チーム運営です。ほぼ全員が学生(15 〜23歳)です。

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みんなで同じ学校へ通い、同じ寮で生活しています。学校へ通う選手へのお給料は支払われず、学校での授業料の免除がお給料代わりという契約になっています。

例外なのは外国人選手。彼女らはお給料が支払われる契約で来ていました。(外国人選手と言っても外国籍はケニアしかいませんでしたが。)

主力メンバーとして活躍していた彼女らでしたが、リーグ戦まだ中盤であった先月末に全員帰国してしまいました。理由はお給料の未払いでした。一緒にやってきた仲間がいなくなる事はやはり悔しいし、悲しいことでした。が、ここではよくある話なのでしょう。

 

Aliance  Queens 強さの秘訣

Aliance Queensの昨シーズンの成績は

リーグ2位。そして今シーズンは10試合を終えて、現在リーグ1位にいます。大半が20歳未満で、お給料を貰えず無給で戦っている選手達ですが、安定の強さを見せています。

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シニアのリーグ戦でこの成績を残せるくらいなので、学生年代の大会ではほぼ負けなし、かなり秀でています。彼女らの強さの秘訣は、長期間にわたる育成環境だと思います。選手のほとんどは14 〜15歳の時にこのAliance Academyに入っています。タンザニアでは珍しく、ボールをたくさん用意し、ボールをたくさん触れる環境がここには作られており、基礎のボールコントロールを5〜6年間かけて徹底して基礎技術を高めています。さらに、5〜6年間ずっとみんなが共に生活をし、共に練習しているのでお互いがお互いをよく理解し、常に連携がとれていることも強さだと思います。

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とは言っても、このチームでも技術力は日本の高校生全国大会出場レベルかなと思います。しかし、身体能力は高いです。めっちゃ走るし、球際の激しさが結構凄い。戦術的にも日本とは全く違うサッカーをしています。(これについてはまた別の記事で)

 

まとめ

私が所属しているAliance Queens FCは、学生が中心のチームですが、タンザニア女子サッカーチームの中ではトップクラスです。これから国内外色んなチームに巣立ちして、活躍することが期待できます。そんな彼女らとともに過ごせて、私はとても楽しくサッカーができました。本当巡り会えてよかった。でもこんなに走り疲れるサッカーはしたことない。。笑 でもみんなかっこいいし、可愛いし、チームメイトが大好きです!いつか日本に連れて来たい、チャレンジさせてやりたい、そんな環境を作りたい、そう強く心に思いを持って日本に帰ろうと思います!!

 

それでは、また!!

読んで頂きありがとうございました!!

 

Yuka.

改めまして自己紹介。

改めまして、自己紹介させていただきます。

私は今、アフリカのタンザニア🇹🇿にいます。

タンザニアってどんなところなのか、何をしているのか、またそれまでのバックグラウンドや今後の展望についても少し話させていただいます。

 

タンザニアって何?どこ?

東アフリカの海岸部に位置するタンザニア連合共和国は、ライオンキングの世界のような有名なナショナルパークがあったり、イッテQのイモトが登っていた、標高5,895メートルのキリマンジャロがあったり、ザンジバルというリゾート地があったりと、たくさんの魅力が詰まった国です。全土でスワヒリ語が使われていますが、旅行する範囲であれば大抵、英語も伝わります。

簡単にゆうと「アフリカ旅行におすすめの国」です!

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実際にサファリパークで撮った1枚。

 

どうしてタンザニアへ?

私は新卒のタイミングでJICA海外協力隊になることになりました。2017年7月に派遣され、もうすでに2年と3ヶ月が経ちました。もうすっかりこちらの生活に慣れ、スワヒリ語もある程度、自信を持って話せるようになりました。今宵、2019年12月17日に帰国します。

 

いったい何をしているの?

簡単にいうと「体育の先生」です。ムワンザ州のブティンバ中等学校で、体育の授業の実施、部活動の指導を行ってきました。同校には体育の現地教員 (タンザニア人) が1人います。

JICAに委託された私の役目は

  1. 同校での体育の定着
  2. 他校(タンザニア全土)での体育普及活動
  3. 学校の部活動の指導

です。

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タンザニアで体育教師をする私のバックグラウンド

小学5年生から大学卒業まで、ずーっとサッカーをしていました。これだけ長い間サッカーに没頭してきましたが、大学時代には試合にでれず、裏方の仕事をすることもありました。

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JICAの海外協力隊を知ったのは大学3年の秋。それまでその存在すら全く知りませんでした。

アフリカはおろか、海外にも興味なしでしたし、中学生の頃から、英語は大の苦手科目でした。ボランティアというものにも特に興味もなく、言ってしまえば本来通るはずではなかった道を歩んでおります。笑

 

これからの展望

私はタンザニアにて2年以上生活してきた中で、大好きになりました。もちろんいい事ばかりではありません。時間に遅れるし、ルール守らないし、責任感ないし、、、でもそれは文化の違いであり、相手に悪気はない。自分が前もってアクションを起こす事で防げるものだとわかりました。結局、タンザニアが大好きなのです。そうして、たくさんの人と出会い、たくさんの経験をし、その中でやりたいことが見つかりました。それが、サッカーで世界中を繋ぐことです。なんか胡散臭く聞こえるかもしれませんが、ここで2年以上過ごし、タンザニアサッカーにも関わった私だからこそ言えることだと思っています。本当にサッカーは世界のスポーツ。人々を熱狂させる力は本当に凄まじい。 そんな中、特に私が考えているのは、タンザニアに対して「支援する」ということでなく、アフリカも日本も先進国も同じ立ち位置でビジネスをすることができるようにしたいと思っています。タンザニアにも面白い選手がたくさんいます。もっともっと強くなってほしい。そしてタンザニアの選手を日本やサッカー先進国に売り込みたい。そして視野を広げてタンザニアに持ち帰ってほしい。2023年の女子W杯への出場を果たしてほしい。そんなことを考えています。

 

2023年の女子サッカーW杯については、現在、日本がその招致活動を行なっています。日本で今関わっている選手達に会える、彼女達の試合が観られるなんて、本当にワクワクします。これが今の私にとっての「金ピカ」です。

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U20 代表キャプテンENIKIA

(現在私が所属するチームのチームメイト)

 

そのワクワクが現実のものになることを夢みています。今のレベルからは現実的ではないかもしれませんが、TFF(Tanzania Football Federation)等の役員、各リーグクラブの役員、スタッフも含め、彼ら/彼女たちが本気でそれを望めば、不可能ではないはずです。

 

そんな事を考えて過ごす今日この頃。

残り少ないタンザニア生活となりましたが、「金ピカ」の実現に向けて、準備していこうと思います!

 

簡単な自己紹介と今後の展望でした!

 

 

Thank you for reading!!

By Yuka Sakata

 

東アフリカで「アルティメット国際大会」?!ど素人の私が感じたその魅力。

 

さてさて。

初めてのブログ、書いていこうと思います。

今回は「アルティメット」の話をします。 

 

アルティメットとは??

アルティメットとは、フライングディスクいわゆるフリスビー使ったスポーツのことです。

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なぜアルティメットの話をするのかというと、アフリカでやるのに魅力的なスポーツであると感じているからです。

 

 

タンザニアを飛び交う、From Japan のFrisbee

私の配属先の学校には「アルティメット部」があります。現在、部員はForm1 (中学1.2年生くらいの年代) で、25人所属しています。

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日本フライングディスク協会様クラブジュニア様、大阪体育大学アルティメット部様からディスクの支援を頂き、スタートさせることができました。

本当にありがとうございました!!!

 

現在、タンザニア国内では協力隊の中でアルティメットを広めようという流れがあります。他州のモロゴロ、ソンゲアでも隊員が配属先等でアルティメットの指導をしています。

 

ここタンザニアの地では、まだまだアルティメットの認知度は低いです。それでも私がこの目で見た中で、他にもタンザニア人が主導で活動しているチームがモシに2チーム、ムワンザに1チーム、ダルエスサラームに2チームあります。(シニャンガ・ドドマにもあるとか?)

これからもどんどんチームを増やしていきたいです!!

 

タンザニア、アルティメット界の中心人物

アルティメット部を始動させるにあたってやはりタンザニア人との繋がり、協力が何より大切だと思っていました。Facebookから直接連絡をとり、同志となった友人がいます。それがダルエスサラームで活動してるタンザニア人のMwinyiコーチ。↓

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アルティメットが大好きで、いつもタンザニアでのアルティメット普及について考えてるような人。お金がない中で仲間を増やす為、色んな試行錯誤を繰り返した上で、能力の高い大人同士で楽しむだけではなく「子供」に目を向け、アルティメットの普及に取り組んでいます。そのひたむきさに惚れました。

 

そんな彼に誘われて今回参加したのが「Kilimanjaro International Frisbee Tournament」です。この大会は彼がオーガナイズリーダーとして携わっていました。

 

"Kilimanjaro International Frisbee Tournament" へ参加

 

東アフリカのチームが集まるこの国際大会は2019年11月9日と10日の2日間、キリマンジャロ州のモシという街で行われました。13点先取、45分マッチ、そして全試合"ミックス(男女混合)"でした。参加したのは6チーム。1日目は総当たり戦を行い、2日目は準決勝、決勝が行われました。国籍、年齢制限はなく、誰でも参加可能です。

 

参加チーム

  1. KAKAMEGA (Kenya)🇰🇪
  2. KEMRI (Kenya)🇰🇪
  3. Moshi A (Tanzania)🇹🇿
  4. Moshi B (Tanzania)🇹🇿
  5. Kigali Flying Gorilla (Rwanda)🇷🇼
  6. Smiling Bongos (Tanzania)🇹🇿

 

各国の国柄がチームにも出ていて、とても面白かったです!中にはアメリカ人やフィンランド人、カナダ人も混ざっていました🇺🇸🇫🇮🇨🇦🇯🇵

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アルティメットの魅力

正直、アルティメット大会については見たこともありませんでしたし、初めての経験でした。そんなど素人が感じたアルティメットの魅力を率直にあげようと思います。

 

  • 全試合が "セルフジャッジ"

審判はいません。選手達自身でジャッジします。もちろん、多少議論が続くこともありますが、お互いが納得いくまでその場で話し合われます。真実は1つですので、みんなが正直になれさえすばゲームはスムーズに進みます。

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互いに同意すると、ディスクにタッチして再開します。

 

  • 試合後に両チームが1つの円陣を組んで、その試合についてのコメントを出し合う

試合が終わると列になって挨拶を交わすのはもちろん、そのあとに両チームが一緒に円陣を組みます。しかも互い違いに並びます。試合の中で問題があればそれを伝えたり、相手のプレーを讃えたり、次のゲームの健闘を祈り合います。アルティメット界ではこの積み重ねがあったからこそ、今があると感じました。スポーツは戦いではあるが、本当の意味での戦いではない。相手がいてこそプレーが出来る。そういったことを心から感じることのできる時間でした。

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試合後の挨拶の様子。この後に各チームの選手が交互になるように円陣を組みます。

 

  • 試合毎に相手チームのSpirit of the gameを評価する

 

試合毎にスコアシートを使って、各チームが相手チームの評価をします。

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このスコアシートに全員で話し合いながら記入していきます。これは相手チームの技術に関することではなく、スポーツマンとしての Spirit に対する評価です。このスコアが優秀だったチームは大会のベストスピリット賞として表彰されます。ほかスポーツの大会だと、フェアプレー賞など、副賞というか、おまけのような存在ですが、ここでは一人ひとりにメダルが授与され、優勝チームが2チームあるような雰囲気でした。それをごく当たり前に行うアルティメットプレーヤー達はほんとに素晴らしいなと思いました。

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スピリットスコアのチャンピオン

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優勝チーム

 

 

 

この大会に参加した我々の成果

私は今回、生徒を2人連れて参加しました。

(交通費等の関係でチームでの参加は断念)

見学だけでも勉強になるだろうと思っていたのですが、運良く他チームに混ぜてもらいプレーさせて頂きました!!(私まで笑)ここでもアルティメットプレーヤー達の温かさを実感。

 

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Smiling Bongos (Tanzania)

ディスクを持ってる左のチビが私の生徒。

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Kigali Flying Gorilla (Rwanda)

左端が2人目の私の生徒。

 

そしてなんと、写真上のおチビさんが3月にモンバサで開催される大会に参加するメンバーに選ばれました!!!👏👏

 

その大会が開催されるのは3月で、その頃には私の任期がすでに終わっていて、帯同できないのが本当に残念。。。ですが、彼とっては大きなチャンス!!そして、アルティメット部にとっても大きな影響を与えてくれるでしょう!!そうやって輪が広がって行けば、素晴らしいことです。これからが楽しみですね。

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まとめ

先程述べたセルフジャッジという特徴はアルティメットの醍醐味です。このスタンスがあるからこそ、敵味方を問わず選手全員が1つになれるのだと私は思います。タンザニアでたくさんのスポーツの現場に立ち会ってきたつもりですが、こんなにも参加する選手達が1つになって楽しむ姿を見たのは初めてかもしれません。アルティメットプレーヤー達が出す雰囲気はまるで「ファミリー」のようでした。選手自身がゲームをコントロールすることで、自制心や相手への思いやり・リスペクト精神を自然と行えているのではないでしょうか。

 

さらにアルティメットはノーコンタクトのスポーツなので、男女一緒に、また年齢も関係なく、試合を行えます。アルティメットなら、性別や年齢の壁を越えることができます。これもまた、大きな魅力だと感じました。

 

アルティメットはアフリカでも着実に行われています。アルティメットを愛するプレーヤーがいます。私もそんな魅力的な彼ら/彼女らの後押しができればと思います。

 

そして、もしも「何言うてんねん!全然違うぞ!」ということがあれば、是非ご指摘ください!なんせ、アルティメットど素人なもので。笑

 

Asante sana!!

By Yuka Sakata

 

 

もうすぐ帰国だけど、ブログ始めました🇹🇿

 

Habari za leo??

 

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2017年度1次隊 JICA青年海外協力隊 坂田悠香です。

タンザニアに来てもう2年以上が経過し、12月には帰国します。

 

自分でも「え、いまさら?!」と思いますが、

常日頃から、自分の考えや想いを整理すること、そして大人として恥ずかしくない文章力をつける為にもしっかり書いていこうと思います。(ほぼ自分の為ですね)

 

とはいえ、もっとアフリカ、タンザニアについて知ってもらいたいという気持ちは多いです!

 

残り1ヶ月の活動を記録しつつ、

これまで過ごした2年間についてもまとめていきます!

 

Asanteni kwa kusoma!!